講演 お日さまが刻んだアート 瀬戸の小島からのメッセージ

日時 2012年5月19日 午後2時〜4時30分
場所 日本キリスト教団 宝塚教会 
主催 宝塚宗教者・市民平和会議

主催者代表西光院佐々木和尚の挨拶
教会に墨染めの衣は面白い取り合わせです
講演前半はスペインの合理性・能率を否定した社会でスローライフを学んだこと 講演後半は日本に帰ってからのロハスな生活から見えたもの テレビが番組を5分、6分の番組放映したのをDVDで再現


宝塚の古刹西光院の建替えに伴う納骨堂の壁画の依頼を承ったのは、2010年夏の話でした。
その話の延長上に今日の講演がありました。
私の生まれ故郷は、宝塚です。会場は、静寂な山手住宅街の一角に、瀟洒な立派な教会があり、素晴らしいパイプオルガンが設置された礼拝堂でした。
今、瀬戸の小島でロハス生活をする上で、その元になった社会、スペインの非合理・非能率で教えられたこと、モノを大切にする社会は、人も大切にするゴミを出さない社会であること、老人を大事にしていたブルゴス地方の話をエピソードを加えて話ました。
先日の島の学校での授業で、私の子供時代の不条理、薔薇をカーネーションという父に母が頷く驚きは、封建制度の名残であるのですが、
今の時代も同じ、お上が決めたことには嫌であってもNOといえない日本社会の歪みを話したのでした。
会場には平和運動家が来ておられて、スミソニアンへの基金にカンパしていただけたです。

講演終了後矍鑠たる老紳士が、前で出てこられ「神戸一中の同級生です」と紹介なさいました。
散々父の悪口を言った後ですから、恥ずかしいことです。
「島に大久保くんという同級生の家があるんですが」と、話は続くのです。
この大久保氏は私に商社の仕事を紹介したユニチカの社長で、後に初孫お誕生には絵を贈ったのでした。
昨年亡くなられたそうです。
このお方は、今は樹医という名刺をお持ちでしたから、野外で自然と語らっておられるのでしょう。
お元気なのは、植物の英気を頂いてらっしゃるからだと思いました。
70位ににしか見えないのです。

終了後、オルガン奏者が練習に来られました。
久しぶりに素晴らしい音色が、バッハの旋律で聞こえてきて、いい時間を過ごさせていただけました。
お話させて頂いた上に、まるで天からのプレゼントのようなサプライズです。
皆さんから笑顔を頂き、私は胸が一杯になったのでした。