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広島県

ふるさと会議ひろしま

2004年5月号

 

田舎ぐらし

 

 

瀬戸内海の青を求めて
みやち治美さん
職業:版画家
出身地:宝塚市
所在地:豊田郡瀬戸田町
定住歴:2年
 


 平成15年5月に新築したドーム型の住居に住むみやちさんは、アメリカ在住の ときから日本で「田舎ぐらし」をと5年間も住む場所を探していました。

 

 条件は僻地で、水平線が見え、温暖で、日照時間が長いということでした。各方面に土地探しのメールを送ったしりて探した結果、朝日と夕陽の美しい瀬戸田町の小高い丘に位置するみかん畑を購入しました。木の伐採から設計・施工の殆どを自ら手がけ、米国から友人も来日して手伝ったこともあるそうです。

 

 10年間、米国に滞在し、ソーラー版画の開発チームに加わって活動し、数々の賞を受賞。アメリカ在住時代に被爆直後の広島市の水道をテーマにした詩が北米全域のコンテストで入賞し、現在、広島市の水道資料館にその詩がきのこ雲の写真とともに展示されています。

 

 宮地さんのもう一方の顔はボクサー。島での生活は早朝の7kmのランニングから始まります。隣の高根島まで黄色い橋を渡って戻ってくるのが日課です。肉体と精神を鍛え、ベストな状態で活動するためだそうです。

 

 ドームには大きな窓が5つと天窓があり、カーテンがなく、バス・トイレはシースル、時計もカレンダーもありません。窓から入る太陽光との生活、夜は天窓から今にも降ってきそうな星が見えるそうです。「アメリカで地平線を見ていたから日本で水平線を見て暮らしたい。」と窓から見える景色にもこだわりました。

 

 空と海の自然と一体となって生活し、瀬戸内の「青」を取り入れた創作活動をしています。地元の中・構成に版画の技術の指導もしています。夢は「若いパワーを育てて、世界で羽ばたき日本の版画をルネッサンスすること」。みかん畑と瀬戸内海の島々の環境の中で、「青」を求めて操作活動は続いています。

 

(本WEBページにて適宜改行)
 

 

 

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