受賞作「水道」 月刊奈良 遥かなる地中海 詩誌『樹音』

 

 

日本ペンクラブ会員
詩作を本格的に始めたのは1989年。原爆投下時、自ら被爆しながら人力でポンプを動かし市民に水を供給した話をテーマにした詩が、アメリカ在住中、国立図書館主催のコンクールで96年度審査特別賞に輝きました。詩は爆撃機エノラゲイから写したキノコ雲の写真の上にプリントされ、広島市水道資料館に展示されています。

詩集[夏至祀」「いんであんさまあ」「いんであんさまあ そのに」青シリーズの詩を『せとうちタイムズ』連載。第4詩集「4R3分59秒の青」発行



      苦い雨

鈍いねっとりした
雨が降っている
ほろ苦いチョコレートの味
甘い言葉は溶けると
心をヒリヒリ逆撫でする
別れた日と同じ雨が
心の襞に溜まってゆく
おもく重く冷たく

1世紀ぶりに合い間見えた恋人たち
変わらぬ甘い言葉こそ
100年前の裏切りを鮮やかに思い出させる
 どうして戻ってきたの
するとおとこは笑う
 なぜぼくの手紙がまだあるの
おんなはドキドキする
今日の日を夢見ていたくせ
砂漠に流した涙の海が
漣を立てて溺れそうになる
必死で腕につかまり
ようよオアシスに辿りつく

おんなは駱駝語で話し
おとこは赴任先の言葉で
砂の上に書いた
 もうひとりにしない よ

二匹の蜥蜴が同時にあくびをした
鎌のような三日月が昇ってきた

 嘘つきの舌はちょん切るぞや

      森にいこうよ

夏至の日は
森にいこうよ
茸がはじめに挨拶したら
神妙にこたえて楱には恭しくKISSしよう
羽を生やして木々の間を飛んで
白いバラが咲き乱れる窪地に出たら
腰にさした笛を吹こう
別れたきみが来たら
にっこり笑う
嬰ハから始る悩ましげな調べは
きみの心かもしれない
でもいい
いくらいい訳を並べたってね
デング熱から生還したきみと
交通事故の記憶喪失を回復したぼくと
同じ森で逢えたから

      十三夜(豆名月)

かぐや姫よ
月の迎えを拒むとは
禍根なことであったやもしれぬ
恋人と地球にのこり
苦汁と罪を分かち合うはめになった
獅子座の子よ
月はたちまち円満の完成度を失うと
微笑みを浮かべたまま
群雲の襞に押し込められてしまった

逞しく生きてくださいまし
けっして殿御のためでなく
別れ際
乳母は励ましたであろうか

この美しき星とは真逆の蛮人どもの
苛立った汚濁と空気穴もない
倣慢のかさぶたが蔓延った片すみで
手に手を取って立ち向かえるのか
蛮人の息子よ

かの昔
愛はなによりも尊く強いと書物に書かれていた
蛮人は黄金以外は信じない

愛はあるかもしれない
いやある方がいい

豆盛る獅子座の子の柔らかな笑み

2011年6月22日尾道市立瀬戸田小学校朝読4年
橋本和子氏朗読
2011年6月16日尾道市立南小学校朝読6年
橋本和子氏朗読

2011年6月13日尾道市立南小学校 朝読5年
橋本和子氏朗読

   美しき青きバクテリア宣言

海よ
青き青き希望
澄み切った空を映して
どこまでも
私たちは海から生まれ
やがて大空に羽ばたく

大地よ
青き青き力
とんぼも鯨も兄弟だ
嵐だって味方にし
どんどん進もう

森よ
青き青き不思議
見えなくとも見える
ちいさくとも大きく
いつも私たちを支えあう
バクテリアのように
正しく謙虚に青になって生きよう
この美しき星がいつまでも
わたしたちの故郷(ふるさと)であるように



      ラ ニーニャ

坂のうえで
女の子は待っていました
怒っているような
きゅっと口を結んで
女の子は母なる海が
寒い夏に帝王切開で産んだのでしょうか
それとも養女として
海底火山から連れて来られたのでしょうか
言葉を交わすことは
ありませんでした

坂のうえで
女の子は踊っていました
軽やかなステップは
妖精のように愛らしく
でも仲間に入れてくれませんでした

記録的な暑さが続き
ラ ニーニャのせいだと茶髪の学者が叫び
畑も海も死にそうでした
並んでアイスクリームを食べた女の子は
蔑むような目で
遠くを睨んでいました

        春一番

ほうと稜線が見え始めたから
駈け出したけれど
波打ち際は
思ったより青味が痩せている

そんな力を込めるもんじゃない
まだ未成年の春一番は
頬をふくらませて
ぷふうと吹きつける

あのバス停まで行ったら
一緒に走ってあげるからさ

するとするり背中に回って
生意気に指先で触れようとする
ピッチを上げたら
負けじと追い上げてきた

いいわよ
一番桟橋まで競走だい

       2月の海

伯方の塩アイスを
手にして
女盛りの海は
肉感的な漣をたてる
冬の海は青く贅沢
中年を過ぎてしまった空は
のんびり昼寝をしていたいのに
つい三形に刻まれた輝く波をみつめると
くらっと勃起してしまう
だがだが海は見向きもしないで
春一番と戯れている
俊足の縮れっ毛が
ことのほかお気に入り

雲を引きちぎって
投げつけようか
雹でもくれてやろうか
老人性の苛立ちが
白い髭を震わせる

航海中の皆さま
瀬戸田海峡周辺は
突然の高波にご注意ください

      月の砂漠  

 うすい紗の降りた月の砂漠に
 雄らいおんは眠っている
 月は痩せぎすで尖がっていて貧血気味
 ジプシー女が近づいてゆく
 いや ルソーの図では
 眠っている女に
 らいおんは近づいていくだったか

 湿った星のない夜
 鼻面を乾かせて
 眠っている雄らいおんの頭近くに
 忍び寄ったことがある
 酒を呑み危険な会話を交わし
 お互いの巣穴に別れた夜半
 低い唸り声で飛び起きた
 砂漠には砂糖菓子のような雪が積もっている
 手にはライフル
 雪をかむって雄らいおんは眠っている

 遠くで明け六つの鐘
 らいおんは眠っている
 ねこのような吐息で

らいおん
見事なたてがみをしたらいおんが
爪を舐めている
獲物を平らげた後なのだろうか
動きは止めず燃えるような火星色の横目で
あたしを見た
思わずドキン
だって大人なんだもの
   こんにちは
黙って澄まして通り過ぎる
ずっと先へ行って振り返ったら
地平線まで遮るものはなにないのに
午後の熱い吐息が、ゲボッと砂塵を巻き上げ
クルクル回っているだけ

ままが
悪いらいおんに気をつけなさいって
マンハッタン25番アベニューの交差点は
汗の臭いが充満している

青いぽったん

そいつは海から湧きあがると
空を一杯ひしめきあって
熟したら
 ぽったんぽったん
仔猫よりやわらかく
幸せの素を一杯ふくんで
塩っぱかったらどうしよう
そこで
イルカとわたし
ちょっぴりかじったのです
たまんなく美味しかったので
片っ端から
食べちゃいました
月は
やっぱり丸いのが旨い
腹を空に向けて
浮かんでいたら
なんとも嬉しくなって
 ぽったん
ドコモの支払いを忘れちゃいました

  なんたって島の朝

両手をひろげて空を吸おう
指先から青く染まるよ
海と空が合わさったところに
秘密があって
実は宝物が隠されている
船を出して行ってみよう
父さんに叱られたっていいじゃない
母さんはにんまり笑って
干しタコなんかくれるんじゃないかな
父さん、行きそこねたんだからね
おまわりくんが追いかけてきたら
乗せるのさ
コンピュータがなくなっても平ちゃら
でも居眠りはまずい
この辺りの流れはきまぐれ
さあ風がきた

月のない夜に    09.7.9


月のない夜

窓を開けて

漆黒の闇に埋もれた島を抜ける

きらめく夜空を上へ上へ

すぐに星が多くなる

昼間負った傷の血は止まっていないが

かまうもんか

きみは来ているか

天の川を越えてさらに上へ


きらめく星を見下ろし

風を切って踊る

きみは戸惑いながら

天の川を頭に

幾重にも回転する

この間だけ痛みは消え

華麗に裾をひるがえし

舞い上がる


闘いは孤独だ

痛手を受けても負けたくなけりゃ

怯むわけにはいかぬ

きみは知っている

傷がもうすぐ塞ぐことも

闘いぬくことも


今宵も

急降下する

笑顔で流れ星にまたがり


月のない夜

月のない夜
青猫の叫びに誘われて
ポーチに出る
風が止んだら
星の衣づれする音が
きこえた
天上では
きらめく星が溢れて
雫になって降りかかったから
木苺の茂みを飛びこえ
浜辺に走り
両手を広げて
星にまみれた

月のない夜
ネットを読むのに飽きたら
窓を開けよう
満天の空では
磨きぬかれた星のそばで
おいでおいでをする
そこまで駈けてゆくのはわけないが
2つ3つ星を踏んで
痛いぞなんて喚かれたら
真っ逆さまに落ちるかもしれない

水仙の香り
星のかおり

処方箋その1

むかし
海と空はせめぎあって
水平線をさだめたそうな
アダムとイヴは
意識レベルが同じでないから
色あせないコメディが生まれた

おまえのなかの
相反するおとことおんなに
苦悶するなかれ
新しい意識が生まれるなら
きらめく流星を
水平線の彼方に落すことはない
手をのばして掴み
男らしく生き
女らしく振舞えばいい


それとも男であることを忘れたおんな

膝小僧を抱いて
おまえは目を閉じる
深い海の底に落ちてゆくような
孤独のけばだった気持ちを噛みしめ
決して海底に着きやしない
いつもの繰り返しを
観覧車のようにゆっくりと

誰もいないゴンドラは
波間を漂い
それから疲れた頭のなかに
つま先立ちして落ちていった

眠っているのは
おとこ
それとも男であることを忘れたおんな


私のなかの男

ひとりの男がいる
いつも一番いい席を取り、日永共に息をしている
砂浜に出ると、全速力で駈けてくる
私は少年なのだろうか
すると男の瞳に覗く青い海が、ぱっと開けて
もう私を追い抜いて波打ち際にいる

私のなかにひとりの男がいる
健康で愉快なやつだ
潮の香りと熊笹の混じった、青い匂い
なにものなのか、それは知らない
いつ出逢ったのだろう
それも定かでない
ず~と、前からいたのに、気づかなかっただけ
コーヒーを飲んだ後の香りが懐かしいのは
そのせいかな

朝の海がすき
ぼくも
私のなかの男がいう 

水 道

1945年8月6日  日陰さえ消し去られた 広島の街に
赤子をも焼き尽くした神も目を覆う 地を黒く染めて 水道水は飛び散る
あの時 すぐ牛田浄水場に駆けつけた 非番の男たち ポンプは人力で動かし
辛うじて即死を免れた市民の 渇きを助けた 水を飲むとやけただれた皮膚はふくれ
はじけまくれて息絶えたひと ひと ひと 力尽きても交替で
ポンプを動かし続けた職員たち 水は送りつづけられ
壊れた水道管から したたり落ちた

広島市水道局のホームページへ
Water Supply

On Augasut 6,1945
In the streets of HIROSHIMA
the flush erased all the shades
burned even the babies to the ashes
Splashing water from the pipes wetted the ground black
which god wouldn't look at
At that time
to Ushita Purification rushed off-duty men
who operared the pump by human power
and quenched the thirsty citizens who barely escaped instant death
When they drunk water their hideously burned skin got swollen
they fell down and exploded one after another
The exhausted staffs never cease working the pump alternately
Water kept supplying
drippig from the droken pipes
※この詩は、1996年、アメリカ国立図書館主催のコンテストで審査員特別賞を受賞
「八月六日の水道」を97年原爆記念日に朗読しました。


一番電車

白くって
ざらついた別れの朝
渇いた心を両手で抱えて
目覚めたばかりの原っぱにいる
黒い鞄に詰め込んだ思い出は
ここで捨てるとしよう
朝露を吸って
元気を取り戻したら
一番電車に乗って遠くに行こう
青空を切り抜き
胸のポケットに入れて
涙が出そうになったら
空に舟を浮かべて吹き飛ばそうじゃないか
電車は朱雀門を走る



青い乳房

裸身を青く染めてしまう
めまいの朝
はだしで砂漠を走る
すぐに追い風が髪を解(ほど)き
白骨化したタンブラウィードが
あたしの影を切断して転げてゆく
左手に白いグローブ
右手にすでに青く染まったグローブをして
リングの上に立っている
まだ朝の時だというのに
乾いた熱風がむき出しの乳房を焙る
ゴングが鳴るまで
パンチを発し続けた右手は
小指が麻痺して
せまい皮袋の中でじんじん呻いている
風が吹き抜ける
走らなきゃ


アメリカンコーヒー

赤茶けた太陽が
フランシス婆のまるい背中に
落ちてゆく
強制収容所では
きいろい牝犬がおりましてね

かのじょが強制収容所に?
アフリカンのばあちゃんが
大きくしたんだよ
親父さんは開戦前にいなくなったのさ
……殺されちまったんだ
ちいさい頃だよ
手広く畠をやってた日本人でね
南カリフォルニアの熱風が
肌を刺す
頭の中がどんどん乾いてゆく

有刺鉄線でかこまれた
水道もない
冬は凍りつく所でございました
父さんはあたくしをとてもとても
可愛がってくれました
コーヒーを召し上がってくださいな
日本のはなしもっと聞かせてください

フランシス婆の人懐っこさは
薄いコーヒーの砂糖味だけ舌に残して
八月のアメリカンコーヒー

※この詩は1997年アメリカ合衆国国立図書館コンテストで入賞。
『WITH FLUTE AND DRUM AND PEN』に収録

 

 


三月の薔薇(S嬢に寄せて)

その薔薇は
誰よりも寡黙
唇をきゅっと結んで
冷たい風が吹きつけても
肩でかわす

厳冬を超えた薔薇は
いま頬をピンクに染めて
朝陽にむかって
深呼吸する
ほつれたうなじの青い後れ毛
そよ風と戯れる光沢ある若葉
凍った土がようよ溶け
黒い大地から小川のせせらぎが溢れると
ひばりは春一番の便りを告げに来る
薔薇は指にとまらせ
東の国の唄を聴く

古都フィラデルフィアの森のなか
ブレンマーアベニューの突きあたり
石積みゴティックの城の奥深く
雪より白い薔薇は
朝の霊気を従え
今花咲かんとしている
朝露に映る青い地球を
曇りない瞳にキャッチして
三月生まれ未来の華

 

 

約束

おまえに逢いたくて
早朝NEWYORKから飛んだ

TOKYOは雨
空港には出迎えの車もなく
灰色の水滴が冷ややかに心にひろがる
ホテルのロビーの華やかな喧騒
だが暗くなっても連絡はない
鈍いノックの音
いや兵士の靴音か
BAGHDADの瓦礫が視界を遮る
苦い砂の味が
唾液を失った口のなかで
ヒリヒリ舌を刺す
任務を終えた身体を
おまえは抱きしめるはずだった
ピッチの低い
脳を踏みつける連続打音
無人の海の底に
膝を抱えて転がるすぐねきで
聞き覚えある心拍音
いつ来たか問うのも忘れ
海面まで飛び跳ねる
陽がのぼる
汐の引いた浜辺に
風に髪をなびかせた
おまえがいる

 

 

六月の海

六月の海は
無表情に白い
波もたてず
声も出さず
風も鳴りをひそめて
スコールの止んだ海は
お行儀のいいお嬢さん
陽が射したら
とたんに笑い転げて
こんな小舟なんぞ
ひっくり返すかもしれない

ミルク色の海に
糸をたれて
今日の糧を得る
冷蔵庫なんぞないから
3匹とれたら帰る
いつまでそんな暮らししてると
ひとは嗤うが
今日のことだけでいい

ところが丘を登ってくるのは誰
ええい!
おまえ海に潜ってなにか獲れ

海は胸騒ぎする浪をたててキラリと光った


 

 

復活
        8月15日のダイアリーより

 

 

天空の裂け目から
血が降りそそぐ
冷たい・・・
ナイフを入れたのはこの手
それでも星はまたたき
無数にある
叫んでも返事はなく
嵐がとぐろを巻いて吠えかかる
誰もいない宇宙に
両肘を伸ばして進む
この世に生を受けた時も
こんな感じだったか

体を貫き抜けて星が飛び交う
涙は吹き飛んでしまった
深い闇のなか
光の届かぬ海底にいるみたいだ
遠くに星がある
意識を指先に込め
全身の神経をその一点に集中させ
光源に全速力で突入する

まぶしい光が溢れ
爽やかな汐風と鳥のさえずりは
朝であることを知る
薬指に結んだ星が光った

 

 

3R2分59秒の青

ゴングは間もなく鳴る
目を閉じてマウスピースを噛みしめ
息をゆっくり吐く
攻撃する筋肉と
正確な判断できる脳を支える
バネのきいた骨以外
なにもいらない
裸身を隠すものはなく
かじかんだ乳頭に吹きつける
苦い寒風
KOする瞬間だけをインプットする
瞳には乾いた砂浜が続いていて
青い海は引いてしまった
フックに引っかけられる前に
形のよい顎を叩き割る
間合いを入れずに追い立てるのは
殺気だけ
おまえの呼吸を計り
突き刺すか刺し違えるか
残り25秒のブザーが鳴り
駆け登るエクスタシーが
クリトリスを勃起させ
息を詰めて脳天をねらう
リードジャブから
全体重を左拳にかけ
空を飛ぶ
鮮血の海に沈む160ポンドの肉
観客の前で許される殺人
犯行と同時
死から解き放たれる歓喜
暴発する射精
3R2分59秒の青


四月二十四日の電車

   JR事故に寄せて

           

 

光あふれる朝

今日は特別な日

かの女の誕生日

大学で落ち合ってプレゼントを渡す

宝塚から快速に乗って

驚く顔

声 しぐさ

あれやこれや

浮かべて心が躍る

電車は俺の心のように

速くって伊丹でオーバーランした

フラッシュバックする笑顔

想いが募り空を飛んでるよう

 

一瞬意識がくだけて

人も荷も暗闇に墜ちた

俺のカバンの上に重なった人・人

ああ 手が届かない

今日は誕生日

手渡さなきゃ

 

光輝く朝

曇りない空に昇ってゆく

指に結びたかった薔薇を残して


     

   新春のきらめき

            

 

大晦日の夜

百八の願いを叩いた

煩悩を打ち消すのは嫌だから

が9個で詰まった

情けない たったそれだけ

そこで自分に当てはめないで

成人式に来るあの娘なら・・・

大学の先輩ならば・・・

大空に舞い上がっている鳥は

雲より高く飛びたいだろうか

いや 春が早くきてほしいだろう

屋根を突き破った想いは

宇宙にひろがる

戦乱は嫌だな

サーズも困る

津波はなおいけない

青い地球は

美しい星であってほしい

 

百八の願いを叩いた

きらめく新春が来ますように