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版画家が尾道の小・中学校で製作指導

中国新聞 2005年2月3日

 

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 中国新聞地域ニュース
版画家が尾道の小・中学校で制作指導 '05/2/3

 広島県瀬戸田町にアトリエを構える版画家みやち治美さんが二日、尾道市の百島小、中学校で初のソーラー版画の授業を開いた。県立瀬戸田高の生徒二人も助手として参加した。

 授業を受けたのは小中学生計二十六人。夕日を受ける船や海の中を泳ぐイルカなど、百島の海をイメージして描いた絵をコピーしたフィルムシートを用意し、紫外線に反応して表面が腐食するよう加工した金属板の上に載せ、一分十五秒ほど日光に当てた。

 フィルムシートをはがして金属板の表面を洗い流すと、細かい線までくっきり原画の模様が浮かび上がった。原版に青やオレンジ、紺色など大豆油を使った特注のインクを塗り、プレスすると色鮮やかな版画が刷り上がった。

 中学一年の村上周君(13)は「水で洗うと、絵の形の模様が浮き出たのでびっくり。色も予想以上にきれいだった」と満足そうだった。

【写真説明】刷り上がりを確かめるみやちさん(左)と百島小の児童