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因島市因北小学校

ソーラー版画体験授業 (一日目)

 

1.原画フィルム

2.太陽光照射

3.印刷


原画フィルムを用意しておいてもらった。今回のテーマは『私のふるさと いんのしま』。

 

(1) 画用紙などの白い紙に鉛筆で原画を描く

(2) コピー機で透明フィルムに印刷

 

 

原画の一部を紹介。これらの原画は『鉛筆画』としての完成形ではない。版画のモチーフの一部である。色刷りとか、他の型版画を重ねて行くことで版画としてより厚みのある版画となっていく。

 

単純で大柄な図案であるが、そこに含まれる空間に彩りをはめ込むことができる版画的な図案ともいえる。

 

小学校の校舎。教室の窓枠の切り取り方がユニーク。美術館とか公共の建物の壁面に使えそうなデザインである。

 

八朔(はっさく)の枝を多角形に配置したところがユニーク。包み紙などのデザインにも使えそう。 見方にもよるが中央の五角形は因島の形にも見える。

 

笑っているお地蔵さん。お大師さんか。左上に八朔(八朔)を配置し、右上と左右に空間を配置している。ポスターなどに使えそう。下の虫2匹が、自然豊かな環境で育った生徒であることを示している。

 

村上水軍城。描くのが難しい「城」を描いた生徒もたくさんいたが、どの絵も村上水軍城の特徴をよく捉えていた。美術の時間に水軍城をスケッチに行ったことでもあるのか。

 

沖に浮かぶ島の風景を描いたものは珍しい。橋が架かり、船に乗る機会が少なくなった今日このごろであるが、40代以上の島人には、航路でよく見かけた懐かしい風景のひとつである。ヒトデを描き込んだのがワンポイントになって、手前が海岸とよくわかる。

 

恐らくはポスターなどの航空写真を見て描いたのであろうが、右側の橋脚の下あたりで因島大橋の向島側とよく分かる。写真そのものを写した場合、もっとほっそりとしてしまい、版画の図案としては品素になる。橋脚間を縮めるなど誇張することで橋が生きてきている。船が浮かぶ、海の空間の広がりも良い。 

今回は鉛筆で描いているが、マジックとか墨などで描くとより線がはっきりする。鉛筆・マジック・筆など、いろいろなもので書けば、また違った味わいが楽しめそうである。

 

フィルムにマジックで直接書いてもよい。

 

あるいは写真などを白黒コピーにとっても面白い。

1.原画フィルム

2.太陽光照射

3.印刷